日立・楽しや ≪洋子のブログ≫

安 堵

  • 2018年9月16日

    楽しや店舗ビルは築25年という、
    店舗自体21年目を迎えようとしており幾度となくリフォームを重ねてきたのだが当然老朽化は避けられない。

    2007年10月に店内大改装を施したが玄関外壁やシャッタ-等は築以来手付かずのまま、壁はぼろぼろと剥がれ落ち、シャッタ-は一面が茶色い錆、見るも無残だ。

    数年前から気にはなっていたのだが、今や早急の補修改装は必須事項である。

     

    漠然とではあるが数年前から改装イメ-ジはしていた、既に猶予はなく6月頃から絵を書き少しずつ順序良く時間をかけて改装する事にした。

     

    ■玄関先の壁とシャッタ-の補修工事

    この部分はビル・オ-ナ-の管轄であるため相談をした所、快く引き受けて頂いた。
    出来栄えも上々、ありがとうございます。

     

    ■玄関戸の一部素通しガラス施工

    お客様からのアドバイスだった、

    「日立の飲み屋の9割は
     玄関が入りにくいんだよ。」

    という一言である。

    なるほどと思い、
    中が見えるようにと一部素通しガラスに、簡単な事なのに決め切れていなかった自分に反省する。

    その後、新規のお客様がご来店され「このお店を選んだ理由は」の質問に「店の中が良く見えたから」とお答えになったお客様が数グル-プいらっしゃった事は事実である。

    役所のお父さんありがとう、
    真剣に言って下さった貴方のアドバイスのお陰です!

    素通しガラス、最強!

     

    ■玄関戸の修復

    11年もの間手付かずの戸、酷いものだ。
    営業日の作業は無理なのでお盆休みを利用する、Am8:00先ずは磨き作業、下処理作業なので手は抜けない。

    汚れやカビが残っているとニスを塗布してもそこだけ色が違ってしまうので完璧に白木になるまで磨かなければいけないのだ。

    気温36°、顎や鼻の頭から汗が滴り落ちる、炎天下の外での磨き作業、中々思うようにはいかず「プロだったら、どのようにやるのかな」等と考えながら暑さでヘトヘトである。

    その間、近隣の方やお店の方、常連のお客様等、通り掛かりに「たいへんだね~」と声を掛けて下さったり手伝って下さったりと、とてもありがたい一日でもあった。

    結局、
    「地道に根気よく少しずつ延々と」、この方法しか見つける事ができず夕方暗くなるまで掛かってしまったわけである。

    2日目は涼しい内にとAm4:00から刷毛での塗り作業だ、木目重視のカラ-ニスを3回重ね塗りをする、濃く塗ると垂れや剥がれといった現象が起こるのでなるべく薄塗りを試みる、一回目の塗りが完了、約3~4時間乾くのを待たなければいけない、それを3回繰り返して終了となる、磨きに比べて数段楽な作業である。

    というわけで、戸1枚「片側」修復に2日間を要したのである。

     

    ■吊り格子施工

    当初は自身での製作を試みようと考えていたのだが、やはりプロにお願いをして良かった、細部の造りが全くと言って良い程違い強度的にも盤石、素晴らしいの一言である。

    木材はヒバ(ヒノキ属)強度もあり比較的水に強いとされている、楽しや周辺は路地裏でもあり夜は少し暗く感じるので明るく木目を基調とした色を塗布する事にした。

     

    ■暖簾製作

    現在の暖簾は開業当時から2代目の暖簾である、大分汚れが目立ってきており20年を期に新しくロゴマ-クを立案新調することにした。

    製作会社を選びデザイン画像を郵送「E-mailやラインでは各PCの設定により色の違いが出てしまうためである」、最終製作画像の確認まで約10日間、生地は長期寿命を目的にタ-ポリン、色や形、寸法等一切手は抜けない。

    「楽」文字は、人が腰に手を当て上を向いて豪快に「ワッハッハー」と楽しさや喜びを表現しているイメ-ジだ。

    製作会社の方たちにも大変頑張っていただいた、我ながらも上々の出来である。

    設置は店内がチラ見できるよう戸の前ではなく吊り格子部に設置する事にした。

     

     

    ■楽しやには郵便受けがない。

    信じられないが、21年もの間郵便受けが無かったのだ。
    そのためシャッタ-の投函口や隙間に投函されるため雨でビショビショになったりシャッタ-に巻き込まれて空きが悪くなってしまったりと繰り返してきたのである。

    そこで夏休みの宿題?・自作
    設置スペースが狭くA4サイズの封筒は2つに折らないと入らない程の小さな木箱、正面の扉には新作の楽しやロゴマ-クをあしらい、ちょっとシャレた感じに仕上がった。

     

    ■昼 顔

    居酒屋は夜だけと思いがちだが、実は昼間も夜に向けての顔を演出している。

    人通りの少ない路地裏であっても、「いつも前を通って気になっていたんですよ」というお声も少なくありません。

    ボロボロの壁、黒く錆びたシャッタ-では良い演出等できるはずがなく、逆にマイナスイメ-ジを演出してしまう…、

    通りすがりに「今度、この店来てみようかな」と思って頂ける昼の顔、「 ほのぼの~と、安心できる、ホッとする  」人との関わり、こんな想いをお伝えできる昼の顔ができたら…と、

    片田舎の
    小さな居酒屋で
    一緒に呑むからこそ
    深まる仲がある

    チョットだけ文字列が曲がってしまった…、残念!

     

    ■幻のヒノキ看板

    全長1,800巾650厚み60
    総重量60kg~70kg

    これも選択肢の中にあったのだが、昨今の異常気象等、突風で看板落下で大怪我等鑑みると重量もあり設置には二の足を踏んでしまうのが現状である。

     

    これで、
    11年目のリニューアルが全て完了となる訳だが、やり残しもあり少々心残り…。

    しかしながら6月から9月まで、
    数年前から秘めていた改正案、着工から完成まで4か月間楽しませて頂きました、

    ありがと~。

    イメ-ジ通りの出来栄えに 安 堵 です。

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